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立体音響とは

立体音響とは、ホールやライブ会場といったある特定の場所での音環境を立体的に再現することを目的とした音響で、いくつかの方式があります。

サラウンド方式#

複数の音声チャンネルとスピーカーを利用する立体音響は「マルチチャンネル音響」や「サラウンド」と呼ばれています。

5.1chや7.1chといった映画館やホームシアターでおなじみのフォーマットから、Auro-3Dや22.2chなどの比較的新しいフォーマットまで、スピーカーの数や配置によっていくつものフォーマットが存在します。

サラウンド方式の立体音響の制作には、3DXが最適です。

バイノーラル方式#

一方、バイノーラルと呼ばれる、スピーカーではなくヘッドフォンやイヤフォンを利用して、立体音響を実現しようとする立体音響も存在します。耳の内側に入れる小型マイクやダミーヘッドマイクを利用して、鼓膜に届く音を記録することで、人間の頭部の音の反射や回折を含めた録音をします。この音をヘッドフォンで聴取すると、あたかもその場に居合わせたかのような臨場感を再現できるという技術です。DSPやコンピューターによる音声処理が普及してくると、人間の頭部の音響効果をシミュレートし通常録音された音源に三次元の定位を後から適用することが可能になりました。この技術は「バイノーラル・プロセシング」と呼ばれており、NovoNotes製品に搭載されているHPLもバイノーラル・プロセシングの一種です。

Ambisonicsとは#

Ambisonicsは360°の全方位の音場を録音し再生することを目的とした音響技術です。YouTubeやFacebookの360度動画に採用されており、現在大きな注目を集めています。

Bフォーマットと呼ばれる形式のマルチチャンネル音声トラックに全方位の音響情報を記録し、再生時は音像を自由に回転することができます。Bフォーマットの音声をスピーカーデコードすることで、多数のスピーカーで再生することが可能になります。また、バイノーラル技術を用いてデコードすることで、ヘッドフォンでも再生可能です。3DXはスピーカーデコード・バイノーラルデコードの両方に対応しています。